皆様こんにちは。
いつも大変お世話になっております。
株式会社TATSUKAWAです。
早速なんですが、今回は木造(W造)建築物の解体工事について取り上げさせていただきます。
現在日本では木造建築が主流です。割合は8割~9割になるといわれております。
昨今、実家等の空き家問題が深刻化してきております。
今一度皆様方も空き家等ありましたら解体をご検討してみてくださいませ。
はじめに木造の構造、特徴、構造形式の3点をご説明させていただきます。
1.木構造
⋯構造物の主体構造に木材を使用した構造である。
2.木構造特徴
⋯木構造は使用される木造の特徴がそのまま現れる。
以下に長所、短所についてご説明させていただきます。
[長所」
- 密度が小さく、比強度が大きい。
- 乾燥している箇所では耐久性が大きい。
- 断熱性が高い。
- 加工性が良いため細かい加工ができる。
- 光沢、色調が美しい。
- 鉄骨造、コンクリー造に比べ安価である。
「短所」
- 燃えやすい。
- 腐朽菌の繁殖により腐朽しやすい。
- 白アリ等の虫害を受けやすい。
- 吸水すると変形しやすい。
木造建築物は腐朽や虫害を受けやすい構造です。
一般的に耐用年数は22年といわれております。
22年を超える場合は解体もしくはリフォームも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
3.構造形式
主に在来軸組構法、枠組壁構法があります。
3.1在来枠組構法
⋯建物を土台、柱、梁、桁、筋交い等によって構築する、日本で在来から行われている構法である。
屋根をかける小屋組としては和小屋、洋小屋があります。
和小屋⋯棟木、母屋、垂木等で構成されております。
以下に和小屋を示す。
洋小屋⋯簡潔に言うとトラス構造となっております。
以下に洋小屋を示す。
またもう一歩踏み込むと屋根の形状ごとで小屋組を見分けることができます。
和小屋⋯切妻屋根、寄棟屋根といいます。簡潔に言えば葺屋根
です。
洋小屋⋯片屋根や陸屋根となります。
(まれに例外があります。)
解体時においてどの屋根が一番施工性が良いか?
筆者も実際に解体工事現場に出て作業します。
さまざまな考えがあると思いますが、個人的に一番良いのが洋小屋の片屋根です。(木造で陸屋根は滅多にありません。)
理由として、屋根材の量が少ないからです。(笑)
在来には壁造も種類があり、大壁造と真壁造があります。
簡潔に言えば、柱が見えているかどうかです。
以下に大壁造、真壁造を示します。
真壁造です。見ての通り柱が見えています。
大壁造です。見ての通り柱が壁に隠れています。
解体時においてどちらの壁が施工性が良いか?
これも様々な意見、考え方があると思います。
筆者的には真壁の方が内装作業しやすいです。
理由として、柱が見えている分柱を撤去した後に壁撤去がしやすいからです。
壁撤去であれば筆者はLGS工法の撤去が一番好きですが(笑)
在来のまとめに入っていきます。
在来構法とは土台、柱、梁等によって構築する構法である。
屋根においては和小屋、洋小屋
壁においては真壁、大壁の種類があります。
日本の木造において在来構法が主流で約76%を占めております。
3.2枠組壁構法
⋯北米で生まれた木造建築の工法です。ツーバイフォー(2×4)構法ともいわれます。
2×4構法は断面が2インチ、4インチなどの規格化された加工材で組まれた枠組みに壁を釘打ちして構成し建築する構法であります。
2×6の木材を使用する場合はツーバイシックス(2×6)ともいわれるます。
最近では、工場において部材を生産するパネル化(プレキャスト工法)が定着しつつあります。
まとめ
以上木造建築物の構造、特徴、構造形式を挙げさせていただきました。
長々と紹介しましたが解体工事にはここまでの知識は正直要りません。(笑)
逆に言えば株式会社TATSUKAWAではここまでの知識を持った技術者が管理・監督致しますので安心して依頼することができます。
以下より解体工事の本題に入っていきます。
木造建築物解体工事の特徴、手順+依頼する場合のポイントを紹介させていただきます。
解体特徴⋯鉄骨造(S造)、コンクリート造(RC造)より安価で解体することができます。
理由として、木造は手作業での分別がしやすく、重機も小型のもので施工スピードが速いからです。
手順
1.見積依頼
解体工事を依頼する場合現地でお立会いしていただきたいです。
現地で撤去範囲をご指示お願い致します。
見積依頼は2~3社をオススメ致します。
多くの業者に見積もりを出すと見積が揃うまでにかなりの時間がかかってしまいます。
また、施工時に外注した場合業者が合致する場合があります。
POINT!
相見積を依頼する場合なるべく同じ解体条件、撤去範囲でのご依頼をお願い致します。特に図面、謄本等解体対象建物の建坪(延べ床)の数量を統一してご依頼していただくと助かります。
よくあるのが、別途費用項目が多々あり見積段階では一番安く依頼したが解体施工後結局高い料金を支払ったという案件がよくありますので注意してください。
また解体工期や時期の指定等なければ工事費を抑えることができます。
株式会社TATSUKAWAでは木造解体であれば外壁アスベスト含有(土壁の場合なし)、地中埋設物がでた場合(その他毒物等々)以外基本的には追加なしで御見積させていただきます。
また、解体工事はガス、電気は必要ありませんので工事着手前に撤去していただけますと助かります。
水道は使用いたします。
2.各方面に届出の提出
解体工事着工前に必要な届出を提出します。
株式会社TATSUKAWAでは、届出等は弊社ですべて対応します。また、工事着手前に挨拶文と簡単な粗品をもって近隣住民様
に挨拶と工事のご説明させていただきます。
ゆえに弊社に安心して解体工事を依頼することができます。
これより解体工事着工です。
3.建物内残置物撤去
解体工事前に躯体に残った残置物は撤去しなければなりません。
残置物とは⋯簡潔に言えば生活物品であります。
以下に代表的な例を示す。
照明機器、ステレオ、ラジオ、掃除機等
家 具 食器棚、机、椅子、下駄箱、本棚、ベッド等
敷 物 類 カーペット、ござ等
台所用品 ガスレンジ、卓上湯沸し器、食器類、ポリバケツ等
生活用品 布団類、本類、衣類、カーテン等
POINT!
この残置物は、お客様で片づけていただくと工事費を抑えることができます。
弊社が片付けますと事業活動となり産業廃棄物となりますが、お客様にしていただくと市町村の粗大ごみで排出できます。
木造解体工事において、弊社では木の家具は躯体と一緒に処理させていただきますので残置でも構いません。(膨大な量は協議)
残置物撤去、処分は手間がかかりますのでもちろん弊社で喜んでさせていただきます。
4.内装作業
残置物撤去後、人力にて分別作業を行います。
現在、SDGsやリサイクル法等で分別解体が義務となっております。極力躯体の木以外のものを人力作業にて撤去、分別します。
廃棄物でも分別すればリサイクルで循環、混ぜれば最終処分で埋め立て処分となります。
以下に、弊社施工内装解体状況を示す。
木造の壁、天井に石膏ボードを分別解体しております。
5.足場防音シート設置
躯体外部の人力、建設機械による解体する場合は、騒音、粉塵が問題となってきます。少しでも軽減するために防音シートで養生させていただきます。屋根の形状に合わせ確実に施工いたします。
この時シートが隙間なく整然と設置致します。
以下に弊社施工の解体養生を示す。
6.建設機械による躯体~基礎解体作業
上記の手順後建設機械による躯体解体の開始となります。
狭い箇所においては人力による解体となります。
POINT!
重機(BH)が搬入に加え4tダンプトラック(DT)での廃材運搬可能であれば工事費を抑えることができます。(狭い箇所では人力解体)
前面道路幅員が4m以上あるか、
敷地内にBHと4tDTが搬入可能であるか
敷地内に約30㎡(6m×5m)ほどの空きがあるかで価格が変わってきます。
重機解体時は必ず散水し湿潤化による粉塵低減を行います。
以下に躯体解体状況を示す。
以下に躯体解体完了を示す。
基礎、その他外構撤去後整地して工事完了となります。
以下に終了後(砕石仕上げ)を示す。
現地でお立会いにて了承後終了となります。
まとめ
- 工事依頼は2~3社がベスト!
→依頼時は解体範囲、数量(延べ床)を統一してのご依頼
- 工事時期の指定がなければ費用を抑えれます!
- ガス、電気、電話線等の引き込み線は撤去(水道は使用)
- 残置物はお客様処理とすると費用を抑えれます。
→建築物が木造であれば木造家具は残置でも可
- 前面道路幅4m以上あるか、敷地内にBHと4tDTが搬入可能かで費用が変わってきます。
ここまで基本を記載させていただきました。
上記のは記載していない境界の逃げの設置や切り離し案件、鉄骨造、コンクリート造解体等々細かいことまで株式会社TATSUKAWAでは対応しております。
姫路市であれば空き家の解体補助金がありますのでそちらもご案内可能です。
今後鉄骨造解体、RC造解体についても発信していきますので皆様どうぞよろしくお願い致します。
また解体工事は株式会社TATSUKAWAまでお願い致します。